では、Furutaの食玩「横山光輝の世界 彩色済みフィギュア全8種+?」を組み立ててみよう。
「鉄人28号」(白黒版)。なぜか両股が大きく開いているが、開かないと胴体をはめられなかった。ハシタナイのでやはり股間は閉じていた方がよい。
しかし、股間からジェット噴射が見え、なかなかの迫力が出た。
「バビル2世」の三つのしもべの一つ、ポセイドン。悠然と海を行くポセイドン。そして、こっそりと岩礁に隠れるポセイドン。
「鉄人28号」ブラックオックス。 「マーズ」ガイアー。
ジャイアントロボは、前の持ち主さんが上手に組み立てた状態で箱に入っていた。ぶきっちょな館主の手に掛からずに済んだ、ラッキーな奴だ。
「鉄人28号」鉄人対モンスター。 「鉄人28号」(後期版カラー)。
どうやってもモンスターの肩がはまらず隙間ができた。こっちの鉄人は両股を閉じて胴体をはめることに成功。
全8種+?の正体は、「仮面の忍者 赤影」。
「仮面の忍者 赤影」第48話 魔風編 : こども忍者術くらべ
東映京都の特撮テレビ番組「仮面の忍者 赤影」(1967年4月〜1968年3月放送)金目教編、魔風編に登場する怪忍獣「千年蟇・大ガマ」「巨竜」は、東映京都が先に制作した映画「怪竜大決戦」(1966年公開)に登場した「大蝦蟇」「大竜」が受け継がれた素晴らしい怪獣キャラクター。
松方弘樹は「蝦蟇(ガマ)(がまがえる・ひきがえる)」
映画「怪竜大決戦」はポスターを館の壁に貼るほど、館主は好きな作品なので、キャラクターの流用と言うよりは、「赤影」で引き継がれ愛され続けているのが嬉しい、と言いたい。
ここで一服。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、館主(地球人)と怪獣ペギラとヒッポリト星人、種の異なる3人で休憩だ。
お茶請けは、丼いっぱいの古漬けになった酸っぱい白菜。一週間前と比べると、酸化のせいか白菜が変色し、’白‘という色の枠からはみ出し始めている。きっと植物性乳酸菌が100億個以上増えているに違いない。
休憩時間のヒーリングに、CD テレビアニメーションドラマシリーズ「バビル2世」を流してみたが、場にそぐわずどうも不自然だ。それよりも、一体いつ誰がどこでどうして踊ったのか知らないが、CDラジカセに入っていた「レッツ・ダンス ルンバ専科」の方が、ペギラもヒッポリトも気に入ったようだ。
しかし、怪獣や宇宙人との間で新型コロナ感染例は報告されていないとはいえ、油断は禁物だ。「バビル2世」の宿敵「ヨミ」は、感染すると異常な能力を得る宇宙ビールスを悪性の風邪のように広め、超人集団と化した人間たちをコントロールし、世界を征服しようと目論んだのだ。
でも大丈夫(^^)、宇宙ビールスのワクチンがニンニクエキスだということを、バビル2世は知っている。
開いた頁を押さえているのは、黒い靴下を履いた館主の両足。
五千年前、一隻の宇宙船が地球に不時着した。乗船していた宇宙人バビルは、仲間に居場所を知らせるため、その地の支配者ニムロデ王に依頼し、天まで届く巨大な塔を作らせた。しかし塔はその地の領民による過失事故で崩壊し、計画は失敗に終わった。
地球に取り残された宇宙人バビルは失意の底で地球人として暮らし、地球人と結婚し、その血を残す。
何百年何千年の時を経てその血が世界中に広がり、遥かな未来に出現するであろう、自分と同じ血、知力、体力、そして超能力を受け継ぐ子孫「バビル2世」の誕生のために。
そして、地球人の叡智を超えたコンピューターに守られ続ける“バビルの塔”と、どんな命令にも忠実に従う“三つのしもべ”を、やがて誕生する「バビル2世」に受け継がせること、それが宇宙人バビルの唯一の希望であり、幸福だった。
バビル2世の三つのしもべ
「怪鳥ロプロス 空を飛べ! ポセイドンは海を行け! ロデム変身 地をかけろ!」
バビルの子孫である浩一少年は、自分こそが選ばれし者「バビル2世」であるという気づきの時を迎え、バビルの塔と三つのしもべに守られながら、世界征服を目論む宿敵「ヨミ」と壮絶な戦いを始めることになる。そして宿敵「ヨミ」もまた、浩一少年と同じくバビルの子孫であり、超人的な能力の持主なのだった。
「ヨミ」は、浩一少年より早くこの世に生を受け、バビルの子孫としての能力を持ちながらも、「バビル2世」としてバビルの塔のコンピューターに選ばれなかった。
ヨミではなく、なぜ浩一少年が「バビル2世」に選ばれたのか?
二人の持つ超能力は、強大なパワーを使えば使うほど、激しく体力を消耗し、終には老化し朽ち果てるまでになる。それは二人に共通した弱点だ。
ただし、「バビル2世」浩一少年には、相手のパワーを吸収する能力があり、ヨミにはその能力がない。
ヨミは宇宙人バビルの血が持つ能力を、地球で世界征服を果たすために使う。
そして「バビル2世」となった浩一少年をその野望に取り込もうとするが、浩一少年はヨミの誘いを断り、ヨミの敵として世界征服を阻むためにその能力を使い戦う決意をする。
地球人の都合では一見、ヨミが悪で、「バビル2世」が正義の“味方”だ。
しかし、このような点は、“バビルが求める「バビル2世」の条件”として全く重要ではないと感じる。
そもそもバビルは、世界の平和や人間を守るために地球に来たわけではない。事故で地球に不時着し、不幸にも故郷の星に還れなくなっただけなのだ。
その上、バビルは地球人を所謂、能力の劣る下等な生物として見ており、その生活ぶりを疎ましく思い、自分は「不幸だ」と感じながら生涯を終えたのだ。
その無念を晴らすために、バビルは死後(消滅後)何千年にも渡って「バビル2世」の誕生を待ち望んだのだ。バビルは自分のコピーを遺し、自身が使うことができずにいた恐るべき能力を最大限に託したかったのであって、その思いは、世界の平和を守るためではなかったと思う。
バビルは「どのようにその力を使おうと、バビル2世の自由」と言い遺しているのだ。
「あの少年は神の使いなのか、それとも悪魔の使いなのか」
「わたしも同じことを考えました」
「まさかあれだけの攻撃をうけ、やつにはまだ逃げる力が残っていたのか。そうだとすれば、やつは神か悪魔だ」
「なんという、おそろしい少年でしょう」
「そうなんだ、わしにとっても、あの少年がこの世でいちばんおそろしい」
“正義の味方” バビル2世は、神の使いか悪魔の使いかわからない、この世でいちばんおそろしい少年なのだ。
バビル2世「あなたはここにいてください、足手まといになりますから」
「そうだコンピューターが教えてくれたっけ、
やつらには力を合わさせずに戦わなければならない」
「そうだ、その調子でつき進み、ふみつぶせ」
ヨミ 「やつとは一対一で戦うな、一対一なら勝ち目はないぞ」
ヨミはいつでも部下を率いて共に戦いを挑む。
バビル2世は人間の力を信用しない。一人で戦い、頼りにするのはコンピューターと三つのしもべだけだ。
ヨミ 「お前たちは地球上の人間のことをよく知らんらしいな」
「地球上では人間は万物の霊長といわれる、
その万物の霊長たる人間が畜生と手が組めるか」
「わしは死んでも従わん、人間としての誇りは捨てんぞ」
バビル2世もヨミも、宇宙人であるバビルの血を受け継ぐ子孫だ。
しかし、ヨミは「人間」なのだ。
下等生物である「人間」が、後継者としてバビルに選ばれることはない。
ロプロス、ポセイドンの二つが命令に従うだけのロボットであるのに対し、三つのしもべの一つ、ロデムは意志の疎通、助言ができるスライム状の不定形生命体である。どんな姿にも変身でき、普段は黒ヒョウの姿でバビル2世の側近として仕えている。
ショゴスは、大昔に地球に来た「古(いにしえ)のもの」が、奉仕種族として創造した生命体。
ショゴスの細胞を元に、人類を始めとする様々な動植物が地球上に誕生する事になったとされている。
“ 名状しがたい”ショゴスの姿
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ヘヴィメタルを含むロックなどを軽く流しております。
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