新橋人形の館 館主の日記

燃えサントラ&泣きロック酒場 BAR 新橋人形の館 館主の日記です。

人生300年!モラトリアム王者決定戦


 歯磨きの時、ホッペに水を溜めてブクブクうがいをしようとして口をすぼめると、脇っちょからピュー!ッと
 水が漏れ、弧を描いて勢いよく飛び出してゆく。
 口に水を入れて膨らますことができない。唇に力が入らないのだ。
 医者に話したら、笑われた。
 「大丈夫、ただ、疲れてるだけ。」

 ということで、疲れた館主は、今後の人生ずーっと、「夏休みの子ども」の気分で楽しく過ごそうと決めた。
 永久に夏休みなので宿題にも期限はない。
 さらに館主は、リアル子どもではないので、子どもを超越しているのだ。
 館主はすでに将来を迎えているため、リアル子どものように、将来について考える必要がない。


 ある意味最強となった館主が、モラトリアム王者決定戦の対戦相手に選んだのは、
 『俺はまだ本気出してないだけ』のシズオと、もらとりあむタマ子のタマ子である。


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               (2013年 堤真一主演)     (2013年 前田敦子主演)

 シズオは突然会社を辞めて、42歳にもなって”人生の模索中”に入ってしまう。
 ご近所をブラブラしながら人生の模索を続けていたシズオは、ある日、本屋で立ち読み中にひらめいて、
 「俺、漫画家になるよ!」と同居している父親と娘に宣言する。
 父親は、「シズオ、お前はバカなんだな…」とヨヨと泣き崩れ、17歳の娘は家計を助けるために、
 家族に内緒でファッションヘルスのアルバイトに就く。


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 タマ子は大学を卒業してから就職活動もせず、実家で漫画読んで食って寝てゲームして食って寝て、
 の日々を送っている。
 「その時が来たら動くわよ!」というタマ子に、「いったい、いつになったら動くんだ!」と問い詰める父親。
 
タマ子は、「少なくとも、… 今ではないっ!」 と、目ン玉むいて強がってみせる。
 そんなタマ子も「今の自分は本当の自分ではない」と、チョイと痛い傾向であるがそれなりに悩んでおり、
 ”新しい自分”になるためにアイドル雑誌に応募しようとするが、父親にそれがバレてしまうとヘソを曲げ、
 「応援する」と言われても逆効果、すっかりすねて、応募をとり止めてしまう。

 42歳のシズオは、23歳のタマ子のように恥じらいが行動の邪魔をする、ということがないので、
 ホントウに漫画を次々と描き続け、出版社に持ち込み、プロデビューを目指して担当さんも付く。
 シズオに付いた担当さんの村上氏は、シズオが持ち込む漫画を読んだ後、「イイと思います。」
 と、たとえボツでも、いつでも希望と可能性をシズオに与えてくれる。
 「イイと思います。」
 誰かがそう言ってくれるだけで、たとえ人生ボツでも、人は夢を描き続けることができる。

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  シズオに描けないジャンルはない! 時代劇、自伝、ヤンキーもの、そして「人生300年」!!

    この映画で初めて前田敦子さんという人がAKB48にいた元アイドルだと知った館主がいる
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