ネカ プレデター2 ヘッドノッカー 髑髏持ち
Fielder別冊『獲物山 Ⅱ 』で、登山家 服部文祥さんが「鱒類は水面のプレデターである」と言っている。どうやら、マスというのは水面に現れる獲物を手当たり次第食いまくって腹に収めているらしい。
カエル、サンショウウオ、ヘビ、コウモリ、カジカの生態系が、鱒の胃袋まで繰り返されている。そして鱒を釣り上げた服部文祥(人間)が、鱒を食う。服部文祥さん(人間)は、その行為を生態系の一部、自然の営みでありたいと「意識して」猟り、獲物を祝って食う。
日高山脈で釣り上げるニジマスやイワナの腹からは、トガリネズミが何匹も出てくるそうだ。ニジマスやイワナは多分、服部文祥(人間)のように意識してはいない。
漫画 山川直人『コーヒーもう一杯 Ⅱ』
街の灯りは、決して人の幸せだけを灯しているわけではない。何処の窓でも彼方此方で、当たり前に事件は起きている。それが人の日常なのだ。ふと手を止めて暫し眺めた一頁。
『コーヒーもう一杯 Ⅲ』 一枝と作之助
織田作之助と若くしてこの世を去った妻、一枝の物語。作之助も後に夭折したが、作之助が遺した物語にはいつも二人の姿がある。
織田作之助の小説『夫婦善哉』。蝶子と柳吉、言葉は悪いが腐れ縁夫婦の成長記。
妻子持ちの柳吉は芸者の蝶子と駆け落ちし、父親に勘当され問屋の主人たる家督を継ぎ損なう。
潰れた面子を立てようと、二人で商売を始めても思うようには立ち行かず、やむなく店を畳む始末。蝶子がお座敷に出て食い繋ぎ、貯めたお金と勢いで再び商売を始めるが、欲張ったり呆れたりの経緯でまた畳む。
決して褒められた関係ではない蝶子と柳吉。いっそ縁を切ってしまえば、後ろ指をさされることもなく、暮らしぶりも楽になるのに離れない。
併し、何事にもめげず、何度でも商売に挑戦し、お座敷で唄って踊る蝶子は生命力に溢れてキラキラ輝いている。そんな蝶子はどこに出て行っても人気者で、決して柳吉を手放しはせず、前を向いてグイグイ生きて行く。
十割蕎麦を茹でながら流し見した映画『夫婦善哉』。乾麺を6分茹でて2分蒸らす。十割蕎麦は切れやすい。十割なので蕎麦湯もいただこう。
燃えサントラ&泣きロック酒場
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ヘヴィメタルを含むロックなどを軽く流しております
館主 いとう がお待ちしております