新橋人形の館 館主の日記

燃えサントラ&泣きロック酒場 BAR 新橋人形の館 館主の日記です。

海底都市と二人のセブン


  核ミサイルを搭載したまま突如姿を消した、英国潜水艦「レンジャー」とソ連潜水艦
  「ポチョムキン」を探せ! 007とソ連の女スパイ、トリプルXは共同で任務に就く。

    007シリーズ第10作 1977年公開 「007 私を愛したスパイ

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  黒幕ストロンバーグは、鹵獲した潜水艦でニューヨークとモスクワを核ミサイルで消失
  させ、新世界を海底に築こうと企んでいた。

  ストロンバーグの海中研究所アトランティス海洋学者を装ってアトランティスに侵入した
  007に、ストロンバーグは語る。
  「人はなぜ宇宙に行きたがるんでしょう。地球の7割がまだ未開だというのに。
  海底こそ探査すべきだ。」
  海中にあるアトランティスに籠もりきりで生活しているストロンバーグ。
  館主も新橋の地下に籠もりきりで生活している。
  ストロンバーグは007にこう語る。
  「自分の人生好きに生きたい。好きなモノだけに囲まれて生きて行きたい。
  それが富の特権だ。」
  館主も人生好きに生きたい。好きなモノだけに囲まれて生きて行きたい。
  それが館主の特権だ!

  外の世界が恋しくならないか、と問う007。
  「自分にはこの世界が全てだ。」と答えるストロンバーグ。
  館主にはこの地下が全て、じゃないぞ。
  ストロンバーグは自らが構想する海底都市のジオラマを前に、
  「人類に残された唯一の未来がこれだ!」と語る。

  海底都市、そして潜水艦の鹵獲といえば、
  1968年7月21日放送 金城哲夫脚本 ウルトラセブン第42話「ノンマルトの使者」

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  海底開発センターで爆発事故が起こり、多くの死者が出る。
  爆発の後、地球防衛軍には少年の声で脅迫電話が。
  「海底はノンマルトのものなんだ。人間が海底を侵略したら、ノンマルトは断然戦うよ。」 
  ダン (僕の故郷M78星雲では、地球人のことをノンマルトと呼んでいる。ノンマルトとは
          人間のことだ。人間ではないノンマルトがいるというのか?)
  「ノンマルトが本当の地球人さ。ずっとずっと大昔、人間より前に地球に住んでいたんだ。
  でも人間によって海に追いやられてしまったんだ。今では人間は自分が地球人だと思ってる
  けど、本当は侵略者なんだ!」

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  怪獣ガイロスと、ノンマルトが人間から鹵獲した英国原潜グローリアによる地上破壊工作。
  ダンは「僕は戦わなければならないんだ!」と、前に立ちふさがる少年から逃げるように
  ウルトラセブンに変身する。
  地球防衛軍ハイドランジャーで出撃したキリシマ隊長の眼前には、ノンマルトの海底都市が広がる。
  「我々人間より先に地球人がいたなんて。いや、そんな馬鹿な、やはり攻撃だ!」
  キリシマ隊長は人間の正義を妄信し、ありったけのミサイルを海底都市に撃ち込む。
  海の藻屑と消える海底都市。
  「ノンマルトの海底都市は完全に粉砕した。我々の勝利だ。海底も我々人間のものだ!」

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  人間は自分の王国を略奪、侵略される脅威にさらされれば、過去も先住民も海底都市も、
  木っ端微塵に壊滅、いや消滅させて、自分に都合の悪いモン全部ナシにするものなのだ。

  これって、真面目で几帳面な人種ほど理解できるのではなかろうか。
  館主は極度に真面目で几帳面です。
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         クソ真面目な館主が所有する、007潜水仕様のロータスエスプリ

   インスタントコーヒーにお湯を注いで白い泡が立つと、美味しそうって思う館主がいる
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