新橋人形の館 館主の日記

燃えサントラ&泣きロック酒場 BAR 新橋人形の館 館主の日記です。

ロケッティア プレミアエディション スタチュー / ハード・コア 平成地獄ブラザーズ

   

       ダイアモンドセレクト ロケッティア

   プレミアエディション スタチュー 11インチPVCフィギュア

 

   「そぅいやぁロケットって持ってないなぁ・・・」

    どうしても欲しかった。迷いは一切なかった。

 

   

 

       乗れない、かつ宇宙まで行けない、

    そんなチャーミングな背負子(しょいこ)ロケット

          ロケッティア』!

 

   

    映画『ロケッティア(1991年 ジョン・ジョンストン監督)

     本編へ入る前に、すでにヤバイ!館主のツボである。

 

 大戦勃発前の1938年、曲芸飛行のパイロットである青年が、20世紀の大富豪・資本主義の権化といわれるハワード・ヒューズが開発した背負子(しょいこ)型のロケットをひょんなことから持ち帰ってしまったがために、その背負子ロケットを兵器利用しようと狙うナチのスパイと対決するハメに。

 

   

プリップリッムチッムチッの可愛い恋人(ジェニファー・コネリー)を救え!

 

    漫画『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』(1992−1994)

              原作 狩撫麻礼 /作画 いましろたかし

   

     左から、権藤右近(ごんどううこん)。牛山(うしやま)。

     そして、済原ロボオ(さいばらろぼお)。

 

 「社会人に“慣れなかった”」不器用な権藤右近と不憫な牛山二人の「ココロの師匠」である老人、金城が組織する世直し結社の資金調達のため、月7万の手当で週1回、夢の埋蔵金発掘作業員をしながら、支えあって生きている。

 そんなある日、牛山が棲みついた廃工場の地下から「済原ロボオ」が現れる!

 

   

 

   右近、牛山、そしてロボオ。

   右近と牛山にとって、ロボオはかけがえのないマブダチとなる。

 

   

      「俺たちは飛ぶことだってできるんだ‼️」

 

 映画版『ハード・コア』(2018年 山下敦弘 監督/ 山田孝之 主演・プロデュース)では、右近の弟、エリート商社マン権藤左近(ごんどうさこん)役をキレッキレッ佐藤健が演じている。

   

 

 いましろたかしは、同一キャラクターが別の漫画作品に登場するスター・システムによって描いていること多々あり、

 漫画『タコポン』(同  原作 狩撫麻礼 / 作画 いましろたかし 1995−1997)では、

「あれっ?これってハード・コアの続き!?」と笑っちゃうほどキャラが被っている。

 

   

         『ハード・コア』の面々

   左から、ロボオ、右近、左近、水沼の娘、牛山、水沼

 

   

          『タコポン』の面々

  左上から、異星人タコポンが地球人をコピーしたヒューマノイド

   P子の上司、とうちゃん、ロボくん、番長、

   タコポンの地球人協力者P子

 

 映画版『ハード・コア』のラストには、漫画『タコポン』のラストを意識した“おまけ”が付いている。

   

   牛山、おめでとう! 右近、牛山、新天地でどうかお幸せに!

 

 『タコポン』に登場する異星人「招き猫」は、『化け猫 あんずちゃん』(著者 いましろたかし 2006-2007)のメインキャラで再び登場。

   

      左が『タコポン』、右が『あんずちゃん』

 

 『ハード・コア』『タコポン』 脱力+行き詰まり→間違った脱出=ハズレくじ、という、遣る瀬無〜い感じが読後に残り、またそれが魅力でもある。

 『あんずちゃん』は、デッカイ猫の妖怪がマイペースで暮らす「日常系」で、ほのぼのとして、それでいてちょっとだけ苦味がある、読みやすい良質なまんがだ。

 

   

        館主のツボ、「よっちゃん」。

 

 夜中にどん兵衛を食べながら、ふと思いついた。

 『天ぷらひとかけヨコスンジャー』。アンチヒーローの誕生である。

 

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大怪獣シリーズ ウルトラセブン ワイアール星人 / SFボディ・スナッチャー

   

     大怪獣シリーズ ウルトラセブン ワイアール星人

        少年リック限定版 全高約24cm

 

ウルトラセブン第2話『緑の恐怖』

 ワイアール星人(YR=葉緑素)。襲われた人間はYR化し、次々と人間を襲いYR人間になってしまう。放っておけば地球は葉緑素人間の星となるだろう。

 

   

 

あなたの旦那様も、いま振り向けば葉緑素人間になっているかもしれない!

 

   

      映画『SF/ボディ・スナッチャー

             (1979年 フィリップ・カウフマン監督)

 

 豆のサヤが睡眠中の人間に根を這わせる。すると大きく花を開き、複製人間を産みおとす。ただし、この新しい生命に心が複製されることはない。

 ある朝目覚めたら、あなたは愛も憎しみも苦しみもない、新しい自分に置き換わっているかもしれない。

 

   

 

 SF小説の古典 オラフ・ステープルドン著『スターメイカー』(1937年)には、銀河における生命(もしくはspirit)の成長に多大な影響を及ぼす「植物人類たち」が進化していく惑星の世界が描かれている。その世界では、あらゆる生物が動物であると同時に植物である。

 重力が弱まり太陽熱が激しくなると、大気の分子はたやすく宇宙へと逃げてしまう。小型惑星において進化の途上に立ちはだかる重大な問題は、生命が“人間的な”水準に達するはるか以前に大気と水がすべて失われてしまうことだ。

 惑星がゆっくりと荒廃し乾燥して多くの生命が死滅していく一方で、生物学的な仕組みを目覚ましく進化させ厳しい環境に適応できたものもあった。“人間的な”水準に達した「植物人類たち」だ。

 かれらは減少する最後の大気を液体の中に保存し、密生した根のあいだに発生した海綿状物質の巨大な束に蓄え、不透過性の膜で包んだ。光合成や生命の代謝全般はその液体だけを手段に営まれたのだった。

 そのような小さな世界の生命が、大気を完全に失ったために太陽だけが燦然とかがやく真っ黒な空に、生存と進化の根を生やしうる新たなる地を求めて自ら旅立ち、あるいは環境の限界によりやむなく放出され、はるかな宇宙の星間を翔けぬけて、この青い地球を見つけたら・・・。

 

   

 

映画『SF/ボディ・スナッチャー』の冒頭は生命の胞子の遥かなる旅立ちで始まり、

     まるで『スターメイカー』の生命たちの世界のようだ。

 

 『スターメイカー』の献本を受けたヴァージニア・ウルフが読了後「わたしがフィクションで、長いことぎこちなく手探りしながら表現しようとした考えを、あなたは掌中におさめつつあるように思われます。でも、あなたははるか先へ行ってしまわれました。羨むほかありません」と礼状を返したという。

 ステープルドンは科学に精通した哲学者であり、そのうえ男性であるから、精神病気質であり女性であるウルフは「羨むほかない」・・・。ウルフの気持ちを想像するとちょっと切ないが、ヴィジョンのちがいはあっても二人は自然の中に独特のエクスタシーを求める”幻視仲間“だと(館主が勝手に)思うし、二つの大戦のはざまで共に揺らぎながら、ウルフは「意識の流れ」で物語る独特な作風により、自由に時間を超え性別を超えて、ユーモアさえもって、勇敢に翔けぬけていたではないか、と思う。

 

 ヴァージニア・ウルフによる『オーランドー』は、七日間眠り続けてしまうたびに時代を超え性別を超えてしまっても、”オーランドー“として悠然と生きていく。300年かけて少年時代から懐に入れていじり倒した詩作を果たし、男から女になり遂には子を産み母になる。

 

   

 

 ステープルドン原作の映画『最後にして最初の人類』(2021年)ではナレーション、ウルフ原作の映画オルランド(1993年)では主演をしているティルダ・スウィントン

 

 だが、そういった類のキレイな役ばかりでなく、映画『デッド・ドント・ダイ』(2019年/ジム・ジャームッシュ監督)では、ゾンビを日本刀で退治する葬儀屋(異星人)役としても活躍してくれているので、有り難い!

 

   

 

  極地での氷層粉砕工事により、地球の自転軸がずれて死者が蘇る!

 

   

 トム・ウェイツ(世捨て人役)イギー・ポップ(ゾンビ役)と夢の競演!

  結局、この中ではキレイな役かも!(^∇^)

 

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ALIEN WARRIOR スタチュー / カウボーイ&エイリアン

   

    パリセイズ 『エイリアン・ウォーリアー』スタチュー

                               (#3981 Of 6000)

 

   

   映画 エイリアン21986年 ジェームズ・キャメロン監督

ものすごく恐い。エイリアンではなく、リプリー(シガニー・ウィーバー)が。

 

   

ものすごく強い。エイリアンではなく、リプリー(シガニー・ウィーバー)が。

 

   

 ボタン電池で点灯する「エイリアン・エッグ」を長期間放置しておいたら、付属のフェイスハガーが劣化してボロボロになっていた。しかし、その結果として本物の死骸っぽく改良(?)され、超キモイっ!!

   

        「皿に置くな!箸でつまむな!」

 

   

   フェイスハガーフェイスハガーされるシガニー・ウィーバー

 

   

  シガニー・ウィーバーフェイスハガーされるハリソン・フォード

    これは恐い。あきらかに怯えている。

   (映画『ワーキング・ガール』1988年より)

 

   

  映画カウボーイ&エイリアン2011年 ジョン・ファブロー監督

   

 1873年、西部開拓時代のアメリカ。突如、アリゾナに宇宙人が襲来、住民を次々と捕獲し、解剖と人体実験を始めた。「007」のダニエル・クレイグハリソン・フォードが奪われた家族らを救出するため、未知の文明を持つエイリアンと対決する。

 シガニー・ウィーバーは恐いけど、エイリアンは恐くないぞ!」

 

   グラフィックノベルカウボーイ&エイリアン2006年初版

       著者/スコット・ミッチェル・ローゼンバーグ他

   

 映画の原作コミックに登場する宇宙人は、“エイリアン”と呼ぶより”水牛型人類“。司令官ダーと、副官2名が統率する宇宙侵略軍は、文明的に下等な惑星を支配し、住民を奴隷化していた。たまたま地球付近で宇宙船が故障し、アメリカ西部開拓時代のアリゾナに不時着。

 

 西部開拓時代のアメリカには水牛型人類が襲来し、高度経済成長期の日本には宇宙猿人が襲来していた!

   

        漫画宇宙猿人ゴリ1971年初版

      原作 うしおそうじ/絵 うしおそうじ・渡辺善夫

 E惑星に突然変異で生まれた恐るべき”天才科学者ゴリ”は、物質文明により無気力になったE惑星に失望し、人間らしい心を取り戻すため“暗黒の帝王ゴリ”へ変貌を遂げる。

 ゴリは無味乾燥したE惑星を脱出し理想郷を造るべく、あらゆる超メカニズムを搭載した円盤にボディーガード兼助手としてラー 1号・2号・3号を同乗させ、緑の星 テラ(地球)を目指して旅立つ!

     あとは任せたぞ、スペクトルマン!!

 

 さらに日本の歴史をさかのぼる。戦国時代には、伊賀忍者がエイリアンと対決していた。

 田中美佐子に似ているくノ一、・・・リスペクト「丑三つの村

   

     しかも「AVN」ってこういうことかいな(^o^)笑

   映画『AVN/エイリアンVSニンジャ』2011年 千葉誠治監督

 

 一方、近未来では野原一家しんのすけがエイリアンと対決!

   

    クレヨンしんちゃん外伝 エイリアン vs. しんのすけ

     (2016年Amazonプライム・ビデオ配信ウェブアニメ)

 スーパーで買い物中に拉致され、宇宙船に乗せられた野原一家。コールドスリープし、目覚めれば100年経ってて2116年。巨大なオシリのエイリアン「オシリアン」と対決する。

 

そろそろ歴史の教科書に「エイリアンVS古今東西年表」を付け加えるべきかもしれん。

 

【続報】身長約4センチの星野勘太郎が館主宅郵便受けに無事到着!

    ヤマハ・ブラザーズ再々々結成なる!

   

               わーい!

 

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身長約4センチのザ・ファンクス ドリーとテリー / パラダイス・アレイ

   

      プロ格ヒーローズ ザ・ファンクスフィギュア

         ドリー・ファンクJr.テリー・ファンク 

 

   1969年12月2日  大阪府立体育館  NWA世界ヘビー級選手権

    『ドリー・ファンク・ジュニア VS アントニオ猪木

   翌日のカードは、

       『NWA王者 VS ジャイアント馬場

 

        今日、この試合でドリーに勝てば、

     明日、宿敵ジャイアント馬場との一戦が実現する!

  その一念で、猪木はカミカゼになった。

 

 ノーフォールのまま60分、時間切れ引き分け。

 熾烈を極めたこの名勝負は、日本マット史に永久に刻まれた。

 しかし、試合後にドリーの父であるドリー・ファンク・シニアが、

 猪木をカミカゼと喩えたのは決して褒め言葉からではなかった。

 

 猪木は左手中指を骨折したままの状態でこの試合に臨んでいた。

 猪木は骨折した左手中指にバンテージをした状態でリングへ上がった。ドリーはその指を遠慮なく攻めた。ねじりあげ、コーナーにぶつけ、ふんづけた。

 この一戦のためになら大怪我をかえりみない、その猪木の無鉄砲さにあきれて、シニアは「カミカゼ」と皮肉ったのだ。

 

 それが日本のプロレス、それが闘魂の源流

 “爆弾小僧” ダイナマイト・キッド(直訳!)が著書『ピュア・ダイナマイト ダイナマイト・キッド自伝』の中で、「どこで試合をするのが好きだったかと聞かれれば、それは日本だ」と言ってくれた日本のマット。「試合の質の高さのみならず、レスラーの水準の高さ、ビジネスに対して抱いている誇り、どれをとっても素晴らしくまさにプロフェッショナルだった」と言ってくれた日本のプロレス。

 そのプロフェッショナルとは、われわれ観客である日本人が期待しているもの、それに応えるためのものに他ならない。

 

     バンテージをしていれば、当然そこを攻められる。

     猪木は承知している。ドリーはそれを承知している。

         相手があってこそのプロレス。

     ドリーは攻める、猪木は受ける、そこに光が生まれる。

        二人の「プロレス」に他ならない。

 

 リングの上で選手が互いを照らし光らせ合うこと、そして、観客が期待する伝説の試合を紡ぐこと。そのために受ける、攻める、互いに危険な技のために体を張る。

 試合後「イッツ・クレイジー」と呆れる父親に、ドリーは「ノー」と返す。

「猪木はカミカゼなんかじゃない。テキサス人以上のガッツマンだ」と、猪木に最大級の賛辞を送った。まさに、ドリーあってこその名勝負。

 そんなナイスガイ、“テキサスの若馬” ドリー・ファンク・ジュニア自身が、日本のプロレス界における闘魂の源流の体現者の一人に他ならない。

 

 若馬ドリーの弟 、“テキサスの荒馬” テリー・ファンクのお茶目でクレイジーなエピソードは、キッドの『ピュア・ダイナマイト』の中にイロイロ出てきてオモシロイ。

 テキサスのリング興行が経営不振の時は、何とか観客を引きつけるために「来週はグリズリーと闘うぞ!」と宣言し、観衆は大喜び。だがその話を聞きつけた州の競技委員会から、グリズリーと会場内で闘うことを禁止されてしまった。テリーは考えた挙げ句、試合当日、何とグリズリーを白いペンキで全身真っ白に塗ってしまった。そして観客に「グリズリーを連れて来ることはできなかった。だが安心してくれ。代わりに北極熊を連れて来たぞ!」と説明してのけた。

 また、テリーは自分がどれほどシルベスター・スタローンと仲が良いかという話をとくとくと相手に聞かせてから、「スタローンが新作でボクサー役を探している。お前なら適役だ」とデタラメを言ってその気にさせ、キッドやダニー・スパイビーらをハメては大喜びしていたらしい。

 

 実際、テリーはスタローンと仲良しでしょうねっ👍と、憶測を呼ぶ(笑^o^)映画がある。

 ニューヨークの裏通りで育ったイタリア系三兄弟が、プロレスに夢を賭ける物語。

 

  映画『パラダイス・アレイ』(1978)   監督 シルベスター・スタローン

 出演/シルベスター・スタローン、アーマード・アサンテ、テリー・ファンクドリー・ファンクJr.

 三男坊の日本語吹替え/佐山サトル(初代タイガーマスク

   

 「ドリーVS 猪木戦」で、ドリーのセコンドについていたディック・マードックもレスラー役で出演しているはずなのだが、、、どこだっ⁉︎ ʘʘ

 (も一回みるのが面倒臭くなったので、DVDジャケ撮影で済ませています)

 やっぱアーマンド・アサンテかっこええ、、、(裏ジャケに映っています)

 

   

(ついでに『味のプロレス』/著者 アカツキ と並べて置きたい『泣けるプロレス』/著者 瑞佐富郎 のジャケです)

 

 身長約4センチの星野勘太郎さんは、まだ館主宅郵便受けに届いていません。無事のご到着、お待ちしております。

 

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新日本プロレス旗揚げ戦 アントニオ猪木 対 カール・ゴッチ / ヤマハ・ブラザーズ

   

新日本プロレス旗揚げ戦『アントニオ猪木vsカール・ゴッチ大田区体育館

 

「新団体を作りたい。シリアス・レスリングをする団体にする」

 1972年3月6日、アントニオ猪木新日本プロレスを旗揚げした。

「妥協なきシューター」カール・ゴッチと一騎討ちを決行し、その決意を日本のプロレスファンの脳裏に鮮烈に焼き付けた。

 

       猪木がいる、カール・ゴッチがいる、

       そして見よ! 山本小鉄がここにいる!!

 

   

   フィギュアが入った箱の裏面に

   アントニオ猪木の赤い文字と供に寄り添う山本小鉄の文字!

 

 1971年12月13日、アントニオ猪木は所属する日本プロレスから除名された。

 日本プロレス乗っ取りを企てたとされ、追放処分となったのだ。

 

 真相は当事者たちのもの。

 誰に己を委ねて進むかも当事者たちのもの。

 そしてプロレスファン一人ひとりにも、葛藤があったはずだ。

 

 除名発表をする日本プロレスの記者会見に山本小鉄の姿はなかった。

 この時すでに、山本小鉄は猪木の新団体立ち上げのために奮闘していた。

 追従して“身を固める”決意をした藤波辰爾木戸修が合流。

 猪木の自宅の庭の草をむしり、池の錦鯉をすくい、そこに道場を建設した。

 「軍隊より厳しい」と言われた新日本プロレスの道場。

 その道場で選手たちを育てた「鬼軍曹」山本小鉄の文字がここにある!

 

   

 旗揚げ戦で必要なリングを用意し、

 そして新日本プロレスの象徴であるライオン・マークの原案を出したのも小鉄だった。

   

              山本小鉄

      『プロレス鎮魂曲』著者 瑞 佐富郎 より

 

 日本プロレス所属時代の1967年、星野勘太郎山本小鉄とタッグチームを結成し、共にアメリカ武者修行の戦線を張った。小型でもパワフルである日本製の“ヤマハ“、

ヤマハ・ブラザーズの誕生である。

 1972年に山本小鉄日本プロレスを離れ新日本プロレスの旗揚げに参加、1974年に日本プロレスが崩壊すると星野勘太郎新日本プロレスに入団、再び二人は「ヤマハ・ブラザーズ」の契りを交わした。

 

 闇市がはびこり物資を巡る諍いが続発し、神戸市警が山口組三代目 田岡一雄に一日署長を頼むほど街が荒れていた戦中戦後の神戸。その地に生まれついて培われた星野の、前のめりな“殴り合い”の精神。その負けん気の強さで、日本プロレス入門時には、力道山「こいつ・・・強いぞ!」と言わしめた。

 新日本プロレスの興行中に反社会勢力が滞在先ホテルへ殴り込んでくる、という揉め事が起きると、星野は自ら率先して応対した。結局は選手みんなでやり合って、しまいには猪木が延髄斬りをかました。

「舐められたら負け」そんな新日本プロレスを、ピンチの時には率先して助け、愛し続けた星野。

 尊敬する猪木に勘太郎だけは俺を裏切らない戦友」と言わしめた。

 

   

   喧嘩屋 “突貫小僧” 星野勘太郎 「ビッシビシ行くからな!」

 

 1980年に山本小鉄が引退し、ヤマハ・ブラザーズもその引退試合で解散したが、1992年に一試合のみの再結成、1994年にも再々結成し、小鉄勘太郎のタッグの魂は新日本プロレスにあり続けた。

 2003年5月1日ULTIMATE FESTIVAL東京ドーム大会のメインイベント、「新日本プロレスOBバトルロイヤル」で 勝ち残った2人は、小林邦昭をボディプレスからの体固めでピンフォールヤマハは2人で一つ、2人で優勝」として、ヤマハ・ブラザーズの優勝となった。

 

 山本小鉄“鬼軍曹”として新日本の道場で多くの後進を育成し、

 星野勘太郎魔界倶楽部総裁“として場外乱闘でパンチをかまし、新日本の地上波『ワールドプロレスリング』の視聴率を盛り上げ続けた。

 

 2010年8月に小鉄、同年11月に勘太郎が、最期まで2人で一つのヤマハ・ブラザーズが、この世を去った。

 

   

   館主宅で星野勘太郎との再会を待つ身長約4センチの山本小鉄

勘太郎はもうすぐ届くぞ!」ヤマハ・ブラザーズ再々々結成のため、館主は自宅郵便受けを行ったり来たりするのであった。

 

 

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レイ・ハリーハウゼン タロス スタチュー / スタークラッシュ

   

       特撮映画 アルゴ探検隊の大冒険(1963)

    レイ・ハリーハウゼン『タロス (テイロス)』ソフビスタチュー 

     全高約32cm    スターエーストイズ/原型:エクスプラス&怪物屋

 

 人形をコマ撮りで動かすストップモーション・アニメで、さまざまなクリーチャーを生み出した“特殊効果の巨人”レイ・ハリーハウゼン(1920-2013)。

 

 『アルゴ探検隊の大冒険』に登場する青銅の巨人テイロスと骸骨剣士

 

   

 

   ロジャー・コーマン映画『スタークラッシュ』(1978)に登場する

   ロボ巨人とロボ骸骨剣士。

 これを見て「ハリーハウゼンのアレだ、微笑ましい」と、館主はニコニコ顔(^^)。

 

   

 

 そして『スタークラッシュ』のヒロインは、『シンドバッド 黄金の航海』(1974)のヒロインであるキャロライン・マンロー

 「やっぱりハリーハウゼンのアレなんだ、微笑ましい」と、館主はニコニコ顔アゲイン(^^)。

 

   

 

 ニコニコ顔のまま、館主はロジャー・コーマン小惑星へワープした。

 これはスターウォーズでもスタートレックでもない、もちろん『アマゾネス』でもない。『スタークラッシュ』なのだ!

 

   

 

 さて、こちらは『シンドバッド 黄金の航海』に登場するカーリー

 

      「シンドバッドvs六刀流のカーリー」

    千手観音だけは敵に回すな、シンドバッド!!

 カーリー(काली、Kālī)は、ヒンドゥー教における血と殺戮を好む戦いの女神で、4本、あるいは6本から10本の腕を持つという。

 

   

        館主と同居中のカーリーっぽい像

 館主の自宅にもカーリーっぽい像が居る。何者か正体不明のまま中華街で気まぐれに購入してから20年、ずっと寝食を共にしてきた(一方的に)。

 今後も決して敵に回さず、仲良くやっていきたい。

 

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