23日(祝)、川崎チッタで催されたメタル縛り、「大冠祭」(だいかんむりまつり)に行った。冠さんのことはつい最近まで知らなかったのだが、知ってしまったら、行くしかなかったのだ。
2本目のスミノフレモンを片手に、髪がなびくほどの音圧に身をさらした。
冠徹弥さん(43歳)、絶対もてないメタルだけが生み出す、爆発的情熱、潔い大爆音。
わたくしは、「もう馬鹿馬鹿しいからメタルはやめよう」と、年がら年中、普通の中高年らしく悩んでいるのだが、音圧に体がフワッと浮いた時、「やっぱり、ちょっといいかも」、と、嬉しくなった。
ところが、次の瞬間、酸欠と貧血とスミノフで、視界が真っ暗になった。
わたくしは、その場に倒れこんだ。
あと3曲ほど残したところで、やむなく退場。大変ご迷惑おかけいたしました。
ロック・バーと呼ばれていながら、1曲もかけない日もあれば、プログレをアルバム丸ごと一枚、平気でかける日もある。
ロック・バーと呼ばれることにいつも戸惑い、ロック・バーに行ったことがないし、多分、これからも行かない。
老後に向けては、しっとり・こっそり・細く長く、映画系の地味ぃぃ~な店に、徐々にシフトして行きたい、と、企んでいる。だって、メタルって格好悪いじゃん。
でも、「大冠祭」でメタルに縛られている冠徹弥さん(43歳)を見ていて思った。
格好悪いからってどんなに抵抗しても、わたくし、まだちょっとメタルが好き、メタルを好きな人がちょっと好き。
だから、まだまだ縛られ続けるんだろうな。