風呂から上がり、爪も鼻毛も切って、すっきりした。
チョコレートのコーティングがベタベタに溶けたエンゼルパイを食べながら、もう一つを冷蔵庫に入れる。これで次のエンゼルパイを美味しく味わうことができる。
” 虫化”してしまった兄、そしてペット
昆虫パニック映画「ビッグ・バグズ・パニック」(2009年公開)では、虫に咬まれてしまった人間はゾンビに咬まれた人間と同じ運命を辿り、咬まれてから一定時間経つと“虫化”してしまうのだが、その“虫化ぶり”が、「遊星からの物体X」(1982年 ジョン・カーペンター監督)のクリーチャーのように見えて、微笑ましく嬉しい。
「物体X(The Thing)」は、南極観測隊の隊員たちを取り込み、“同化”していく
館に生息している「物体X」。館主も同化されているかもしれない!
また、「ビッグ・バグズ・パニック」は、女王蟻が待つアリ塚のような巣で、捕獲された人間が繭にされ貯蔵される食糧室、女王が産んだ無数の卵が並ぶ産卵室、虫から逃げるヒロインが見せる狭い孔での必死の匍匐前進など、「エイリアン2」にある数々の名場面を思い出す展開を見せてくれて、とても楽しい。
「ビッグ・バグズ・パニック」主役のクーパー、クリス・マークエット。どこかでちょこちょこ顔を見ている気がする。子役時代にTVドラマ「ER 緊急救命室Ⅵ」にゲスト出演しているらしい。いたいた、これだ!
エピソード12「医学生アビー」で、背がちょっと低いために学校でイジメにあい、背を伸ばすためにインターネットで成長ホルモンを買い、糖尿病のおばあちゃんの注射器を使って打ち、その注射針からバクテリアが心臓に入り炎症を起こしてしまう少年の役。
また、アンソニー・ホプキンス、ルドガー・ハウアーらが出演している映画「ザ・ライト エクソシストの真実」(2011年) にも出演している。どれどれ、これだ!
出番は開始5、6分の本筋に入る前だけ。やがて立派なエクソシストとなる主人公が神学校に入学する以前の友人エディ役で登場する。冒頭わずか2分の出番だが、ワクワクしてクリス・マークエットを応援する。どうやら、好きになってしまったらしい。
一服し、野菜がすっかり煮溶けた味噌煮込みうどんを食う。
「虫でいいや、虫で」。味噌煮込みうどんで一服入れた後、館主が出した投げやりな答えは、“虫”であった。もう他のコトを考えるのが面倒になっていたのである。
カフカ「変身」 朝目覚めたら、青年は毒虫になってしまっていた
朝ベッドで目覚めたら、毒虫になってしまっていたという青年の、まさにトンデモ不条理な物語、カフカの不条理文学「変身」。
カナダ映画「カフカ 変身」(2012年)を観る前に、原作を読んでみたくなった。短編で読みやすく、根性がない館主が無事読了。
不条理を受け入れるのは難しい。“死”あるいは“終わり”、または“無関心”あるいは”盲信”によって、不条理からの解放を待つしかないのか。
同じく不条理文学として名高いカミュの「ペスト」。新型コロナの影響下でブームになり、皆に読まれているらしい。長編なので、読むと時間がかかる。しかも、ペスト(黒死病)は、虫ではない。今日は読むのをやめる。
おぞましいデザインの座布団とクッション
座りっぱなしで、そろそろ尻が痛くなってきた。やがてこの尻は弾力も丸みも失って、踵みたいに皮膚が堅く厚く扁平になるのではなかろうか、と心配になって両手で自分の尻を揉みほぐす。やはり、尻は柔らかい方がいい。
そうだ、座布団でも敷こう。かつてビヘーモスかベヒーモスかバンド名がどっちか判らなかったベヒーモスの、おぞましいデザインの座布団。
ベヒーモスは、ポーランドのブラックメタルバンド。館のソファーには同じおぞましいデザインのクッションがある。買った理由も置いた理由も特にないが、何故かある。
おぞましいデザインの座布団の上で、「虫」そして「変身」。
そう、ここまでずっと、「虫」そして「変身」。いや〜な予感。
片手にしろくまアイス、心に仮面ライダー、館主♀はどっぷり人生の秋。
大自然の使者 正義の味方、ゆがんだ文明の悪魔ショッカーの破壊屋、風をエネルギー源にする改造バッタ人間「仮面ライダー」!
2冊完結と3冊完結のコミックス、中身は全く同じ内容である。「何か違うのかなぁ…?」と、2冊ですむところを5冊も買ってしまった。「持っていれば、いつか役に立つかも」とまた過ちを重ね、過ちは嵩を増してゆく。
だが後悔はすまい。館には、サイクロン号に颯爽と跨がる仮面ライダーが居るのだから。「持っててよかった!」
館のエネルギーを力にする仮面ライダー
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